格安SIMカードのすすめ

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解説!格安SIM・MVNO入門

格安SIMやMVNOという言葉をきいたことはありますか?格安SIMとMVNOは、文字通り格安でスマートフォンが利用できる、新たな選択肢です。

いまやなくてはならない存在になったスマートフォンですが、ドコモやauなどのキャリアを利用しているという人がほとんどではないでしょうか。最近までその2社をはじめとした、いくつかのキャリアしか選択肢がなかったのだから無理もありません。最近あらわれたもう一つの選択肢がMVNOなのです。

いま利用している大手キャリアでなければならない理由はありますか?すぐに理由が出てこない人は、MVNOへの乗り換えを検討してもいいかもしれません。なぜなら、スマートフォンの月額使用料金を最大1/3に節約できるからです。

このサイトでは、格安SIMやMVNOとはなにか、実際どう安いのか、どうすれば利用できるのかなど、順を追って説明していきます。すでに格安SIMを検討している人や利用している人にとっても、MVNOの比較情報やトラブルの対処方法など、知っていると得をする情報を多数掲載しています。

格安SIMとは

スマートフォンとSIMカード

SIMカードとは、スマートフォンに入っている小さいICカードのことです。

機種変更のときなど、店員さんが入れ替えているのを見たことがありませんか?通信や通話をおこなうために必要な加入者情報が書きこまれており、SIMカードが入っていないスマートフォンは通話やデータ通信ができません。

いままで多くの人はドコモやauなどの大手キャリアで携帯電話やスマートフォンを購入・契約することで、SIMカードを入手していました。大手キャリアにくらべ格安で、単品でも購入できるのが格安SIMです。手持ちのスマートフォンに購入した格安SIMをセットすることで、通話やデータ通信ができるようになります。

現在スマートフォンを持っていないという人も、心配はいりません。MVNOではスマートフォン本体もセットで購入できます。

格安スマホとは

格安スマホは、MVNOが販売している文字通り格安のスマホです。大手キャリアで販売しているスマホとの違いは、SIMロックがかかっているかどうかです。SIMロックは簡単にいうと、別のキャリアのSIMカードではそのスマホを使えなくするプロテクトです。そしてロックを解除した状態をSIMフリーと呼びます。格安SIMを使うには、SIMフリーのスマートフォンが必要になります。

SIMカードは簡単に入れ替えることができるのですが、大手キャリアではロックをかけることで、他キャリアのSIMカードを使えないようにしていました。たとえばauで購入したスマートフォンに、ドコモのSIMカードをいれても利用できません。

SIMロックは各キャリアのショップで解除してもらえますし、自分で解除することもできます。解除することでそのスマートフォンを購入したキャリア以外のSIMカードも使えるようになります。キャリアのルールに縛られず、自分の好きな機種と好きなプランを組み合わせて利用できるようになるのです。

なぜ格安?MVNO

MVNOは仮想移動体通信事業者の略で、対してドコモやauなどの大手キャリアはMNO(移動体通信事業者)です。ちがいは「仮想」というところですが、なにが仮想なのかというと、通信回線です。MVNOは電話やデータ通信をおこなうための無線通信回線をもっていません。大手キャリアの通信回線を借りてサービスを提供しています。

ふつう業者と客のあいだに別の業者が挟まると高額になります。 しかしMVNOはおもにインターネット上で申し込み、その後のサポートや手続きなどもインターネット上でおこないます。そのため自社でショップの設置に費用をかける必要がありません。そのぶんユーザーに格安で提供できるのです。逆にいうと、大手キャリアはショップや広告、各種サービスなどに費用をかけているので、サービスも高額になっています。

大手キャリアの場合、単純に支払う金額のほかにも、割高という意味で高額に感じることもあります。大手キャリアでは2年間契約すれば機種代金が割引になるというルールによって、新しい機種を安く手に入れられます。しかし2年以上長く使いたい人も、もっと早く機種変更したい人もいるでしょう。そういう人にとっては、大手キャリアは不自由なのに高額と感じるかと思います。

そんな大手キャリアの不満点を解消したのがMVNOです。MVNOにはいわゆる「2年縛り」などのルールがありません。SIMフリーのスマートフォンなら、MVNOからの乗り換えも自由です。自分の使い方に合わせられるという「割安感」も、MVNOの魅力のひとつです。

格安SIMのメリット・デメリット

格安SIMを利用すると本当にお得なのか?なにかデメリットがあるのではないか?大手キャリアと何がちがうのか?気になるのはそこだと思います。MVNOやプランは多種多様で、選ぶプランやスマートフォンの用途などによってもお得度がちがってきます。

  • 安い
  • キャリアのルールに縛られない
  • 通信速度が遅い
  • 通話料金が高い
  • 受けられるサポートやサービスが少ない

簡単にメリット・デメリットをあげました。この中で注目するのは「格安」というメリットと、「通信速度が遅い」というデメリットでしょう。結論からいうと、格安SIMはデータ通信が多い人におすすめです。しかしいくら安くても、肝心の通信が快適にできなければ意味がありません。

通信速度がとくに遅くなるのは、お昼時と22時~0時までの深夜帯です。この時間帯は多くの人がデータ通信を利用するためです。しかしこれはデータ通信に限った話ですので、自宅や学校、職場などでWi-Fi環境がある人にとっては、あまりデメリットにならないでしょう。

ほかにも細かい格安SIMのメリット・デメリットがいくつかありますし、人よってはデメリットがデメリットにならない場合もあります。自分にとってデメリットがあるのかないのか、判断するためには自分のスマートフォンの使い方と格安SIMの特徴を照らしあわせる必要があります。

各キャリアからMVNOへのMNP

キャリアからMVNOに乗り換えるときにMNPを利用すれば、いま使っている電話番号をそのまま格安SIMで使うことができます。MNP(モバイルナンバーポータビリティ)は「携帯電話番号を持ち歩く」といった意味があり、キャリアから別のキャリアへ電話番号をもっていくことができます。もちろんMVNOも例外ではありません。

音声通話可能な格安SIMを購入しMNPをつかえば、今までのスマートフォンと使い勝手はそのままに、月額料金を安くすることができます。

格安SIMの選びかた・購入のしかた

格安SIMは多種多様なため、どれを購入するか選ぶのがむずかしいかもしれません。だからといって、よく考えずに契約してしまうと損をします。そこで、選ぶときに気をつけていると困らなくてすむポイントがありますのでご紹介します。

ポイント1:目的別に比較する

格安SIMには「データ通信専用SIM」「音声通話SIM」の2種類があります。スマホをどのように利用するかによって選ぶといいでしょう。

データ通信専用SIMはインターネットやアプリなどのデータ通信専用となっており、携帯電話番号を使った電話をすることはできません。LINEの無料電話など、アプリを使えば通話をすることは可能です。電話ができないぶん月額525円からとまさに格安なので、データ通信はよくするが電話はほとんどしないという人におすすめです。

音声通話SIMはデータ通信と音声通話が可能です。データ専用よりも月額料金が高くなりますが、スマートフォンとしての機能はすべてそろっています。もちろん高いといってもだいたい月額2,000~3,000円ほどで、大手キャリアよりは安いです。電話でのやりとりが必須な人や、いま使用している電話番号をそのまま使用したい人におすすめします。

ポイント2:自分に合ったMVNOを選ぶ

MVNOによってプランや支払い方法、利用できるサポートなどが違います。どんなに安くても利用しづらいMVNOは選ぶべきではありません。特に重要なポイントを確認して、よく考えて選びましょう。

プランで選ぶ

格安SIMを最大限安く利用するコツは、自分に合った料金プランで選ぶことです。データ専用や音声通話つきSIMのほかにも、家族割などのプランが選べるMVNOもあります。MVNOを利用する一番のメリットでもありますので、プランはしっかり考えるべきです。

支払い方法で選ぶ

格安SIMの申し込みや支払いには、クレジットカードが必要なMVNOがほとんどです。クレジットカードを持っていない人には致命的なデメリットでしょう。もちろんクレジットカード以外での支払いが可能なMVNOもあります。MVNOを選ぶときにまず申し込みに必要な情報や支払い方法を確認しましょう。

サポート体制で選ぶ

大手キャリアとMVNOの最大のちがいは、ショップの数です。大手キャリアは全国各地にショップがあり、トラブルや手続きなどたいていのことはショップで解決できます。しかしほとんどのMVNOはショップがありません。そのため、安心して格安SIMを使いたい人は、MVNOのサポート体制やショップが近所にあるかどうかをきちんと確認しておく必要があります。

目的別おすすめMVNO

UQ mobile

最近CMでもよく見ますね。数少ないau回線のMVNOです。現在au端末を利用している人はまずチェックすべきMVNOです。

UQmobileを2週間無料で試せるサービスもあります。格安スマホにしたいけど不安がある人は、一度試してみてはいかがでしょうか。

mineo

家族や友人、恋人と余ったパケットを分け合えるサービスが無料で利用できます!お得な格安SIMがさらにお得になります。

auとドコモ両方利用可能なので、キャリアの違う人を誘って一緒に乗り換えることもできます。

楽天モバイル

あの楽天が提供する格安スマホです。5分以内の通話なら何度でも無料!電話することが多い人におすすめです。

月額料金の支払いで楽天ポイントが貯まります。ほかにはない、楽天モバイルならではのメリットですね。


格安SIMの購入方法

格安SIMを購入するときの大まかな流れとしては以下の3段階です。

  • ①MVNOサイトで料金プランを選択
  • ②クレジットカード情報入力、必要に応じて本人確認書類の提出
  • ③格安SIM受け取り・各種設定をおこなう

まずSIMカードのみの購入かスマートフォン本体とのセット購入かを選択します。手持ちのスマートフォンや別で購入したスマートフォンを使用する場合は、SIMカードのみの購入になります。スマートフォン本体とのセット購入の場合は、MVNOが提供しているいくつかのスマートフォンから好きな機種を選びます。

次にデータ専用か音声通話つきかを選択します。いずれも購入の流れは同じですが、手続きに必要なものがちがいます。データ専用SIMの場合、購入に必要なのはクレジットカードだけです。MVNOで申し込むときに、購入者情報とクレジットカード情報を入力すれば完了です。また、このときSMS機能をつけるかつけないかを選択します。ここでSMS機能つきに申し込めば、データ専用SIMでもSMSが使えます。ただし使えるのはSMSのみで、電話はできません。

音声通話SIMの場合、つづいて本人確認が必要になります。クレジットカード情報入力後、本人確認を要求する案内メールが届きます。免許証やパスポートなどをスマートフォンで写真を撮り、案内にしたがってアップロードすればOKです。氏名、生年月日、住所が記載されていないものは本人確認として使用できません。また、提出する身分証明書に記載されている住所と現住所がちがう場合は、さらに住民票や公共料金領収書などの補助書類が必要になりますので、用意しておきましょう。

購入手続き完了後、一週間以内には送付先へ格安SIMが郵送されてきます。一緒に届く書類に設定方法が記載されているので、記載どおり設定をおこなえば通話や通信ができるようになります。

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更新履歴

2017-08-03
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