格安スマホとは?SIMフリースマホの選び方
格安スマホが安く使えるスマホということはわかるけど、格安SIMや普通のスマホと何が違うの?と思っている人も少なくないのではないでしょうか。このページでは格安スマホについての説明と、SIMフリースマホの選び方を紹介します。
また「たくさんのMVNOをいちいち見比べるのが面倒」というのが正直なところだと思います。最後に低価格のスマホが購入できるMVNOを厳選してご紹介しますので、ぜひご覧ください。
格安スマホとは
格安スマホは簡単にいうとMVNOのスマホのことで、「低価格のスマートフォン本体」と「格安SIM」のセットです。この組み合わせ自体は特別なものではなく、大手キャリアでもSIMカードとスマートフォン本体がセットになっています。大手キャリアのスマホと区別するため格安スマホと呼ばれます。
大手キャリアのスマホとの違いは、その名の通り安いという点です。大手キャリアのスマホからMVNOに乗り換えると、月額料金が3分の1まで減ることもあります。
また、MVNOでは必ずしもスマホとSIMカードを同時に購入する必要はありません。大手キャリアで購入したスマホを引き続き利用できます。そのためネットショップなどで販売している価格が安いスマホや、MVNOと契約すること自体を格安スマホと呼ぶこともあります。
低価格のスマートフォンとは
ソニーのXperia、サムスンのGalaxy、アップルのiPhoneなど、人気の最新機種はいずれも本体価格60,000円以上と高額です。そのため、大手キャリアでは2年ごとに契約更新することで機種代金分を割引しており、実質無料で購入するシステムになっています。
MVNOではすべて実費で購入することになるため、せっかく乗り換えても機種代金が高額ではお得感も半減してしまいます。もちろん長期的に見ればお得なのは間違いありませんし、スマホに高性能を求めるのなら必要経費と割り切れるでしょう。それでもできるだけ出費を抑えたいという人には、低価格のスマホという選択肢があります。
たとえば、ファーウェイという中国のメーカーが販売しているスマホは、20,000円~50,000円のものが中心です。台湾に本社を置くエイスースが販売している人気のスマホ、Zenfoneシリーズは20,000円~30,000円のものが中心となっています。10,000円台のスマホもあり、仕事で使う連絡用など、最低限の機能があれば充分と思う方におすすめです。
比較的安価なスマホを購入し、MVNOの格安SIMを利用することで、毎月のスマホ代がぐっと抑えられます。
格安SIMとは
MVNOが提供しているSIMカードを格安SIMといいます。SIMカードとは、通信や通話をおこなうために必要な情報が書き込まれている小さいICカードのことです。MVNOのサービスは、MVNOで購入したSIMカードをスマホにセットすることで利用できます。
格安SIMを利用するには、スマホがSIMフリーでなければいけません。auやドコモ、ソフトバンクはもちろん、MVNOが販売しているSIMカードも利用できるようになります。SIMロックがされていない状態のスマホを、SIMフリースマホと呼びます。
MVNOでは格安SIMとSIMフリースマホをセットにして販売しています。必要なものが同時にそろい、初期設定などのサポートも受けられるので、利用前の準備に不安がある人はMVNOで購入するのがいいでしょう。
格安スマホにするメリット・デメリット
格安スマホに乗り換えることで、メリットとデメリットがでてきます。購入前にきちんと確認しておきましょう。
メリット
- SIMカードを自由に入れ替えできる
- 大手キャリアが取り扱っていないスマホを選べる
- 自分に合った機種を探しやすい
- 海外でも使用できる
SIMフリースマホなら、どの会社でも契約・利用することができます。機種を一括で購入すれば契約期間や分割の縛りがないため、いつでもSIMカードを入れ替えるだけで機種変更や乗り換えが完了します。
通常auで契約した場合、auが取り扱っている機種しか選択することはできません。その点MVNOなら、SIMフリーでさえあればMVNOはもちろん、大手キャリアやネットショップで購入したスマホでも利用できます。
電話やメールなどの最低限の機能が使用できればいいという人は、大手キャリアがすすめてくる高性能なスマホは合わないでしょう。逆にゲームやアプリを頻繁に使用するため、スペックの高いスマホを求める人もいます。そういう人たちが、価格だけでなく見た目や性能など総合的に判断して選択できます。
SIMフリースマホなら、海外用プリペイドSIMを購入することで、海外でもスマホをいつもどおり使えます。旅行や出張などで海外に行く予定がある人は、いまのうちにSIMフリーにしておきましょう。
デメリット
- 大手キャリアのサービスやサポートが受けられなくなる
- 初期費用がかかる
- 端末の種類が少ない
MVNOに乗り換えると「~@docomo.ne.jp」や「~@ezweb.ne.jp」などのキャリアメール、月々の携帯料金と同時に支払う「ドコモのケータイ払い」や「auかんたん決済」など、大手キャリアのサービスが利用できなくなります。
また、MVNOでは初期設定やトラブルへの対処も自分でおこなうことがほとんどです。サービスやサポートが充実しているMVNOを選ぶといいでしょう。
MVNOには、大手キャリアのような機種代実質0円というようなシステムはありません。一括払いでも分割払いでも機種代金がかかります。もちろん、以前使っていた端末をそのまま利用するのであれば、このデメリットはありません。
MVNOで販売している端末は、大手キャリアほど種類が多くありません。選択の幅が狭いので自分が気に入ったスマホがない場合もあります。その場合は、自分で中古のSIMフリースマホを探す必要があります。
価格別おすすめSIMフリースマホ
SIMフリースマホのスペックや価格も様々あります。安いからという理由で安易にスマホを購入すると、自分がよく使用する機能が備わっていなかったり、ストレージ容量が少なくて別途SDカードが必要になったりするなどの問題が発生します。
ただし、価格がスペックと比例しがちなのも事実です。スマホを選ぶときは自分の用途に合ったスマホをいくつか選択し、そのうえで価格を見比べると失敗しません。まずはスマホの使用用途をはっきりさせましょう。
ここでおすすめのスマホをピックアップし、価格別にまとめました。おおまかなスペックも紹介しているので、購入する際の参考にしていただければさいわいです。
10,000円以内
この価格帯のスマホは、通話やWEBサイトを閲覧する程度という人向けです。
とにかく安くて最低限の機能が付いていればよいという人におすすめなのが「g06」です。価格は7,800円(税抜き)という破格のスマホで、LTEにも対応しています。ただし、メモリは1GBしかないためすぐに動作が重くなり、画面解像度も荒いです。頻繁にアプリを利用する人にはおすすめできません。
10,000~20,000円台
この価格帯は、10,000円以内のスマホに比べると性能はいいですが、それでも価格をおさえるために性能や機能が削られています。
ZenFone Go
突出したスペックの高さはありませんが、20,000円程度と低価格でありながら5.5インチと大画面のスマホで、性能も悪くありません。コストパフォーマンスが高いため、人気のスマホになっています。ただし、ゲームアプリを頻繁に利用する方にはあまり向いていません。
HUAWEI P9 lite
CPUの性能や電池持ちに優れ、さらに指紋認証も付いています。カメラも1,300万画素、画面解像度は1920×1080で、格安スマホとしては上位の性能になっています。価格が26,000円前後の圧倒的なコスパを誇るスマホです。
30,000円台
30,000円台のスマホになると、基本性能が比較的高くなります。特にハイスペックを求める必要がなければ、この価格帯のスマホがおすすめです。
arrows M03
ドコモとauの音声通話VoLTEに対応しており、おサイフケータイや防水・防塵機能はもちろん、ワンセグも対応しており、日常のパートナーとして非常に優秀です。ただし、CPUの性能がクワッドコア1.2GHz Snapdragon 410と若干低いため、重い処理を複数おこなう場合は、動作がもたつくことがあります。
40,000円台
AQUOS mini SH-M03
CPUの性能もよく、ヘクサコア1.8GHzx2/1.4GHzx4 Snapdragon 808のRAMが3GBあります。複数のアプリを同時に起動させていてもバックグラウンドで落ちることは少なくなりますし、負荷のかかるゲームでも快適に遊べます。おサイフケータイや防水防塵、ワンセグ機能も欲しいがゲームも快適に遊びたいという人におすすめです。
価格は格安スマホとしては高めなので、暇つぶし程度でしかゲームをしないなら30,000円台の「arrows M03」、思いきりゲームで遊びたい方は「AQUOS mini SH-M03」といったところでしょうか。
ZenFone 3 ZE520KL
こちらはより性能面が高く、オクタコア2.0GHz Snapdragon 625を採用しRAMも3GBあるので3Dゲームなどの重いアプリも意外とサクサク動きます。USB端子もType-Cコネクタを採用しており、上下の向きも気にせずケーブルを差し込めます。ただし、おサイフケータイや防水・ワンセグ機能は備えていないので、これらを使用する方は注意が必要です。
50,000円以上
HUAWEI P9
格安とは言いがたいですが、せっかくスマホを持つなら高性能を追求したいという人向けです。Kirin 955のオクタコア4x2.0GHz + 4x1.7GHzのCPUを搭載しRAMも3GBと高性能です。見た目もアルミユニボディと狭額縁、2.5Dガラスディスプレイを採用しダイヤモンドカットが施されているため高級感のただようデザインとなっています。
さらに特徴的なのが、カメラメーカーであるライカと共同開発したデュアルレンズのカメラです。SUMMARIT H 1:2.2/27 ASPHと呼ばれるレンズが背面に2基搭載されています。片方は色合い、もう片方は明るさを取得して1枚の写真にするため、一般的なスマホのカメラより自然な色合いが出せます。
その他USB Type-Cを採用しUSBを差し込むときに向きを気にする必要もなく、また背面に第4世代の指紋認証センサーが搭載されており、より素早く正確な認証が可能になったこともあり、高性能でおすすめです。
しかし、値段は54,000円ほどで、低価格とは言いがたい機種です。おサイフケータイや防水防塵、ワンセグ機能といった日本ならではの機能は搭載されていないため、これらの機能がどうしても必要なら「AQUOS mini SH-M03」などの国内モデルを検討してもいいでしょう。
iPhone7
格安SIMはもちろんiPhoneでも使えます。最新機種の「iPhone7」は、Apple Storeや公式サイトからSIMフリー版が購入できます。従来の機種に比べ新たな機能が搭載され、さらに使いやすくなりました。
まず1つ目はイヤホンジャックがなくなったことです。イヤホンが使用できなくなったわけではなく、イヤホンジャックの代わりにライトニング接続になります。iPhone5以降のApple製品を利用したことがある人にはおなじみの、平たいコネクタです。付属するライトニング端子のイヤホンを使用することで、従来通りイヤホンを使用できます。
2つ目はIP67規格の防水・防塵機能です。今までのiPhoneには防水・防塵機能はありませんでした。水やほこりなどの耐性が高くなったので、うっかり濡らしてしまって故障といったアクシデントが減るでしょう。だからといって水に沈めて使うことを推奨するものではありませんのでご注意を。
3つ目はFelicaに対応したことです。これまでiPhoneユーザーはおサイフケータイが使用できないため、別でカードを持ち歩いていたでしょう。しかしFelicaに対応したことでカードを持たずともSuicaなどの電子決済が可能になり、ますます便利になりました。
低価格のスマホが購入できるMVNO
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楽天モバイルには「ZenFone Go」「HUAWEI P9 lite」「AQUOS mini SH-M03」「arrows M03」など、紹介したスマホのほとんどがラインナップされています。各機種を見比べながら、実際の支払額をシミュレートしてみてはいかがでしょうか。
iPhoneの販売はありませんが、手持ちのiPhoneで契約することも可能です。
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TONEモバイルではオリジナルのスマホを29,800円で販売しています。OSはAndroidとなっており、寸法やメモリ、解像度など、大まかなスペックは同価格帯の「HUAWEI P9 lite」とほぼ一緒です。
特徴は、TONE独自のアプリがプリインストールされていることです。TONE同士なら通話無料になるIP電話やデータストレージ、健康管理アプリなど、すぐに役立つアプリが最初から入っているのでスマホ初心者におすすめです。
SIMフリースマホはどこで買うべき?
こちらで紹介した機種以外にも、SIMフリースマホはたくさんあります。もちろん端末はネットショップなどでも購入できますが、購入するならMVNOがおすすめです。MVNOによってはSIMとスマホのセットで契約するとさらに安くなる特典などもあり、よりお得に乗り換えられるのです。
といっても、値段ばかりに注目していてはいけません。やはり値段には相応の理由があるのです。SIMフリースマホを購入するときは、性能や価格などをしっかりと自分で確認することがいいものを安く購入する秘訣です。価格のみで決めたりしないよう、じっくり考えましょう。
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更新履歴
- 2017-08-03
- スマホランキング記事公開