格安SIMカードのすすめ

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格安SIMのメリット・デメリット

「MVNOに乗り換えると本当にお得なのか?」「なにかデメリットがあるのではないか?」というのが気になるところだと思います。たしかにMVNOやプランが多種多様で、どこを選ぶかによって、またスマホの用途によってもお得感がちがってきます。

現在大手キャリアを利用している多くの人は、MVNOに乗り換えることでお得になるはずです。しかし安さ以外のメリット・デメリットもきちんと確認しておくべきです。

スマホの使い方によっては、メリットをあまり実感できない人もいるのです。デメリットも同様で、多くは事前に理解していれば回避・対処できたり、そもそも問題なかったりします。あなたがMVNOでお得にスマホを利用できるかどうか、確認していきましょう。

メリット

月額料金が安い

やはり一番のメリットは月額料金が安いことです。データ通信に特化しているため、動画をよく見る人やデータ通信の多いゲームアプリ・インターネットをよく利用する人は、かなりの恩恵を受けるでしょう。

大手キャリアの場合、データ通信が多い人向けのプランでは毎月5,000円ほど支払います。さらに機種代金やオプション料金、手数料などがプラスされ、毎月1万円近い出費という人もいるでしょう。データ通信専用のプランなら月額525円から申し込めるところもあり、現在大手キャリアを利用していて、データ通信が多い人はかなりお得になります。

契約に縛りがない

データ通信専用プランなら、大手キャリアのいわゆる「2年縛り」がありません。使いたいスマートフォンがあるのなら、更新月を待たなくてもいつでも買い替えられます。もちろん違約金は発生しません。ただし音声通話プランの場合は半年~1年間は使いつづける必要があり、それより早く解約すると契約解除料が発生することがあります。

また、SIMフリーにすれば大手キャリアからMVNOへの乗り換えはもちろん、別のMVNOに乗り換えるのも簡単というメリットもあります。大手キャリアの2年縛りが不満だった人や、契約プランが合っていなかった人は、縛りがないというだけでも乗り換えを検討する価値があるでしょう。大手キャリアの不満点を解消したのがMVNOなのです。

デメリット

大手キャリアの不満点を解消してくれる一方で、いくつかのデメリットもあります。しかし場合によっては問題なかったり、逆にメリットになったりします。MVNOに乗り換えると今までのスマートフォンの使い方と何が変わるのか、しっかり確認しておきましょう。

初期費用がかかる

格安SIMを使うには、SIMフリーのスマートフォンを用意する必要があります。キャリアによる割引がないので、機種変更よりは負担が大きいかもしれません。

しかし、スマートフォンの購入場所を自由に選べるという点はメリットでもあります。MVNOでSIMカードと同時に購入することもできますし、現在スマートフォンを使用しているなら、それをそのまま使うこともできます。このデメリットは、はじめてスマートフォンを持つ人限定かもしれません。

ただし用意したスマホにロックがかかっている場合、解除するには別途費用がかかることがあるので、そこは注意しておきましょう。SIMロックについて、くわしくは「MVNOって何?格安SIMの基本」の「格安SIMを使うには」の項目をご参照ください。

通話料金が高い

通話料金は基本的に30秒20円です。通話料金自体は大手キャリアと変わりませんが、無料通話プランのあるMVNOはまだあまり多くありません。そのためよく長時間通話する人は、あまり安さを実感できないかもしれません。MVNOに乗り換えたいけど長時間通話もしたいという人は、無料通話プランのあるMVNOを選びましょう。

または、通話アプリを使うのもおすすめです。LINEやSkypeなどのコミュニケーションアプリにも通話機能が搭載されています。データ通信として通話ができるので、通話料金を心配する必要がありません。ただし電話番号がないため、仕事用や会員登録などの連絡先として使うことはできません。同じアプリを使っている友人同士で通話するなどの用途に向いています。

通信速度が遅い

MVNOは時間帯によって通信速度が若干遅くなることがあります。その理由はMVNOの仕組みが関係しています。

MVNOは大手キャリアの通信回線の一部を借りており、MVNOユーザーが同時に使える通信量は決まっています。そのためMVNOユーザーが同時に通信を利用すると、狭い通路に何十人も押し寄せているような状態になってしまい、回線からあふれることがあります。あふれたユーザーは後回しにされてもう一度通信しなおすため、結果として通信速度が遅いということになります。

同じ回線でも、大手キャリアの場合は使える回線が多い=回線からあふれることがないので、遅く感じることはあまりありません。

こういう仕組みなので、お昼時や20~22時ごろなど多くの人がスマートフォンを使用する時間帯は、通信速度が落ちることがあるのです。

もちろん、自宅や職場にWi-Fi環境がある人は気にする必要はありません。それどころか、通信速度を気にせず料金を安くすることができます。

キャリアのサービスやサポートが受けられなくなる

大手キャリアを解約すると「~@docomo.ne.jp」や「~@ezweb.ne.jp」などのいわゆるキャリアメールが使えなくなります。メールをよく利用している人は、解約後のことを考えておく必要があるでしょう。

MVNOによって、新しくメールアドレスがもらえるところと、もらえないところがあります。もらえない場合は、ヤフーやGmailなどのフリーメールで代用しましょう。今までキャリアメールを連絡先として登録していた場合は、相手に変更をしらせることをお忘れなく。

アプリやインターネット上で買い物をしたとき、代金を月々の料金と同時に支払う「ドコモのケータイ払い」や「auかんたん決済」なども利用できなくなります。キャリア独自のポイントサービスや割引なども使えなくなるので、現在これらのサービス利用している人は注意です。

また、初期設定やトラブルへの対処なども、ほとんど自分でおこなうことになります。MVNOでスマートフォンを同時購入するか、家電量販店などの店頭で購入すれば初期設定を代行してくれます。いまのスマホをそのまま使いたい場合は、初期設定を自分でおこなう必要があります。

格安SIMは自由度が高いぶん自己責任という場面が多いので、自分で設定するのが面倒だという人にとってはデメリットになるでしょう。しかし設定をつねに自分で把握できるので、かえって安全とも言えるかもしれません。

MVNO向きの人・大手キャリア向きの人

いかがでしたか?メリットよりデメリットのほうが多いように感じたかもしれません。また、メリットは魅力的だけどデメリットが不安で乗り換えを迷っているという人もいるでしょう。たしかに、すべての人がMVNOに向いているというわけではありません。

最後に大手キャリアを使うべき人、MVNOに乗り換えるべき人を確認しましょう。そして、自分の今のスマートフォンの使い方をふりかえってみましょう。意外とデメリットがデメリットにならないかもしれません。

大手キャリア向きの人

  • 仕事でよく電話をする
  • 大手キャリアの各種サービスをよく利用している・料金に不満がない
  • 大手キャリアで機種変更したばかり

仕事などで多くの人と連絡をとりあうためにスマートフォン・ガラケーを使用している人は、あまり安さを実感できないかもしれません。ただ、プライベート用の2台目として利用したいのならおすすめです。

大手キャリアのサポートやサービスに満足している人は、あえて解約する理由はないでしょう。格安スマホにすると、必要な設定やセキュリティ対策、トラブルへの対処など、自分でおこなわなくてはなりません。もちろんMVNOにもインターネットでのサポートを充実させているところもあります。機械やネットワークに慣れていない人は契約するMVNOをよく見きわめるべきでしょう。

また、家電量販店で取り扱っているなら、店員さんが直接サポートしてくれます。ただしすべての格安SIMが家電量販店で購入できるわけではないので、気になっているMVNOがあるなら購入方法を事前に確認しておきましょう。

大手キャリアで機種変更したばかりの人は、いま解約すると契約解除料をとられてしまいます。長い目で見ればMVNOのほうがお得ですが、あと数ヶ月で更新月などの場合はそれまで我慢したほうがいいかもしれません。

MVNO向きの人

  • 大手キャリアの各種サービスが不要・料金が高いと感じる
  • あまり電話をしない
  • 自宅や職場にWi-Fi環境がある
  • 機械やネットワークに慣れている
  • 子どもにスマートフォンを持たせたい

MVNOに乗り換えるべきなのは、「使わないほうがいい人」に当てはまらなかった人です。そしてなにより、スマホ代を節約したい人です。とくに電話をほとんど利用しない人やLINE等のアプリ通話で充分という人、ガラケーと2台持ち予定の人は、最大限お得に使うことができます。

子どもにスマートフォンを持たせたいというご家族にもおすすめです。格安SIMはスマートフォンを携帯電話として使用する人よりも、データ通信が多く、アプリを使いこなす人のほうが得をします。長電話やチャットをすることの多い学生は、データSIMを利用することでスマホ代を節約できます。

MVNOはサポートやサービスを犠牲にして料金を下げています。機械やネットワークに慣れている人は、サポート面でのデメリットを気にせず利用できるでしょう。慣れていないけどスマホ代を節約したいという人は、サポート体制や契約方法が合っているMVNOをよく見きわめる必要があります。

サポート面が不安な人は、取り扱い店舗の有無などサポート体制をMVNO選びの基準にするといいでしょう。店舗が近くにあるMVNOを選べば、サポート面も心配する必要はありません。

まとめ

格安SIMのメリット・デメリットを紹介してきましたが、あくまで一般論ですので、スマートフォンの使い方によってはあてはまらないこともあると思います。デメリットに関してはMVNOによってもあったりなかったりします。

格安スマホ業界は今が成長期といえます。ユーザーが増えるにつれ、各MVNOのサービスも拡充していくでしょう。最近では価格を上げて通信速度を高速にするという、大手キャリア並みのサービスをしているMVNOもあります。各MVNOの最新情報をきちんと確認・比較することが、スマホをより安く利用するコツです。

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2017-08-03
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