格安SIM向けスマホ、白ロム購入ガイド

白ロムとは何か

白ロムって何？SIMフリーと何が違うの？と疑問に思う人もいると思います。

白ロムとは、ドコモやau、ソフトバンクの大手キャリアから販売されているスマホから、SIMカードを抜いた状態のことです。

大手キャリアと契約した場合は、自分の電話番号などといった契約情報がSIMカードに記録されています。 そのSIMカードが差さっていない、つまり、契約情報が書き込まれていない状態のスマホを白ロムといいます。

連絡手段がなくなる

なぜSIMフリースマホではなく、白ロムを購入する人がいるのでしょうか。

一番の理由は、高性能なスマホを安く購入できるからでしょう。 例えば、最新機種のXperia XZはキャリアで購入すると73,000円ほど掛かりますが、白ロムなら50,000円台で手に入れることが可能です。

このように安く買えるのは、キャリアと契約している人たちのおかげでもあります。 機種変更をする期間が短い人や、キャッシュバック目的で乗り換える人はすぐにスマホを手放すことになります。 そのような人たちが、不要なスマホを通常の価格より安く出品したり、買い取りに出したりします。 一度人の手に渡ったスマホはどんなに新しくても中古として販売されるため、新しい機種が通常よりも安く購入できるのです。

おサイフケータイが使える

白ロムは基本的に国内向けとして販売されているスマホなので、ガラケー機能といわれる日本独自の機能が付いています。

よく利用されるサービスの一つに、おサイフケータイという機能があります。

おサイフケータイとは、端末に埋め込まれたICチップをかざすだけで支払いや改札などを済ませられる便利な機能です。

白ロムになると利用できなくなるサービスもありますが、大体の機能は利用できます。詳しくは以下の記事で紹介しております。

• おサイフケータイが使える白ロム・SIMフリースマホ

このような独自機能が付いていることも理由の一つです。

白ロム購入の注意

高性能なスマホを安く購入できるとはいえ、それなりのリスクはあります。

白ロムという性質上、基本的にはキャリアから購入した人の手に渡り、購入者が支払い終わったスマホを手に入れます。

しかし、なかには端末代が未払いのまま出品されたものや盗難品が混じっており、赤ロムになっている、もしくは、なってしまうスマホもあります。

赤ロムとは、端末代が未払いや盗難品などの訳ありで、キャリアによってネットワーク利用制限が掛けられた状態のことです。

ネットワーク利用制限が掛けられると、今まで電波が立って通話やネットができていたにも関わらず、突然規制が掛かり通話もネットもできなくなってしまいます。 こうなると、SIMカードを差し替えても意味がありません。ただし、Wi-Fiを通してネットの閲覧はできます。

白ロムはauとドコモがおすすめ

格安SIMを取り扱うMVNOは現在、au系とドコモ系でわかれています。ソフトバンク系のMVNOは今のところありません。

全ての白ロムのSIMロックが解除されているわけではありません。もしロックが掛かっている場合、白ロムとMVNOの回線が違うのであれば解除が必要です。 白ロムはキャリアのSIMロック解除をすれば、白ロムとキャリアが違うSIMカードを使用できます。

例えば、auのSIMロックが掛かった白ロムだと、auのSIMカードかau系の格安SIMしか使えません。しかし、このSIMロックを解除すると、ドコモ系の格安SIMも使用できるようになるのです。

ただし、SIMロック解除方法はキャリアによって違い、購入者じゃないと受け付けなかったり、解除手数料がかかったりします。各キャリアのSIMロック解除方法は以下をご覧ください。

大手キャリアからの乗り換え

解除ができない場合は、新しく白ロムを購入するか、白ロムに合わせたMVNOにしなければなりません。

そうならないように、あらかじめMVNOと同じ回線の白ロムを選ぶといいでしょう。

おすすめの白ロムと対応している格安SIM

MVNOがau系なのかドコモ系なのかで、購入する白ロムは変わります。こちらではau系、ドコモ系でおすすめする白ロムを紹介します。

ドコモ系のおすすめ格安SIM

MVNOで多いのがドコモ系になります。数ある中からとくにおすすめの格安SIMが、「LINEモバイル」「mineo」「NifMo」「楽天モバイル」です。

LINEモバイル

LINEモバイルには、データ容量を使い切っても、LINEやLINE MUSIC、Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSが高速通信で利用可能になるプランがあります。

さらに今なら最大３ヶ月分の月額基本利用料が無料になるキャンペーン（2017年2月1日～3月31日まで）をやっています。

楽天モバイル

豊富なプランで、ライトユーザーからヘビーユーザーまでおすすめできます。

20GBが4,050円～、30GBが5,450円～、といったように大容量プランが追加されています。大手キャリアのようなテザリング利用料はかからずに無料で利用できます。

ドコモ系のおすすめ白ロム

Xperia A SO-04E

こちらはディスプレイ4.6インチとコンパクトなつくりになっており、おサイフケータイにも対応しています。 だいたい20,000円前後で購入でき、比較的安いです。動作も重くならずにまともに動き、Xperiaが欲しい、安く抑えたいという人におすすめします。

AQUOS ZETA SH-01G

こちらは高級感のあるデザインになり、バッテリーが3日もつという強みがあります。 もちろん性能も良く5.5インチのメモリ2GB、ストレージ32GB、ワンセグ、フルセグ、防水、赤外線、おサイフに対応しています。

そして、価格相場が20,000円前後で購入できるためおすすめです。

Xperia X Compact SO-02J

11月に発売されたばかりで価格はそれほど安くはありません。X CompactもZ5 Compactも45,000円前後で購入できますが、最新機種であるX Compactをおすすめします。

Z3 Compact、Z5 CompactはRAM 2GBでしたが、RAM 3GBに増えたことも魅力の一つです。Z5 Compactから搭載されている指紋認証があるのでロック解除もしやすくなります。

au系のおすすめ格安SIM

au系のMVNOは4社あり、「mineo」「UQ mobile」「IIJmio」「Fiimo」です。中にはドコモ系の格安SIMも取り扱っているMVNOもあります。

mineo

au系で初のMVNOということもあり、サポート面が充実しています。

サポートサイトのマイネ王で質問や情報交換ができ、さらにmineoユーザー同士で通信容量を分け合えるパケットギフトがおこなえます。 パケットが余っているときは他のユーザーにプレゼントしたり、足りないときは逆にもらったりもできるのです。

UQ mobile

KDDIの子会社であるUQ mobileは安定した通信速度を誇ります。格安SIMは昼間、特に通信速度が低下しますが、UQ mobileならそんな心配はありません。

さらに、データ無制限プランや独自のメールサービスなど、オプションサービスも充実しています。

au系のおすすめ白ロム

GALAXY S5 SCL23

こちらの性能はCPUがクアッドコア2.5GHzと高性能なのでさらにサクサク動きます。 最近の高性能なスマホは内臓電池が多く、電池交換になると本体ごと交換しなければなりません。しかしGALAXY S5は内臓電池ではないので、電池のみの交換が可能です。

価格も20,000円～30,000円程度で購入できます。

Xperia X Performance SOV33

2016年6月に発売された機種で、現在発売されているXZの前の機種です。白ロムだと30,000円台で購入できるスマホになっています。

最近のXperiaのように性能は高く、Z5からの変更点はあまりありません。 そもそも最近のXperiaはスペックが高いので、Z５やXZでもよいのですが、価格やスペック面からみて、X Performanceをおすすめします。

白ロムを購入する場所は？

白ロムはおもに、オークションやAmazon、Bookoff、ゲオなどの中古取扱店から購入します。

信用のできる店頭で買うと、大体は赤ロムなどの保証をおこなってくれますが、オークションは赤ロムを出品する人もいます。

オークションで購入する際は出品者の評価や、商品の詳細をしっかりと確認することが被害を避けるポイントになります。