おサイフケータイが使える白ロム・SIMフリースマホ

おサイフケータイを使うためにおさえるポイント

「おサイフケータイ対応」は「全サービス対応」ではない

おサイフケータイは、モバイルSuicaや楽天Edyなどの電子マネーやICカード、ポイントカードなどとして利用できます。

ただし、おサイフケータイ対応端末であっても、その端末ですべてのサービスを利用できるとは限りません。 それぞれのサービスの公式サイトや端末ごとの製品情報などで、利用できるサービスを公開しています。よく利用しているサービスがあれば、 乗り換え前に対応機種を確認しておきましょう。

おサイフケータイの利用方法

格安SIMでおサイフケータイを使えるようにするには2つの方法があります。

白ロムに格安SIMを挿入する

白ロムとはauやドコモ、ソフトバンクといった大手キャリアから販売されていたスマホのSIMカードが抜かれた状態のことをいいます。 中古で販売されているものや手持ちのスマホなどが白ロムと呼ばれるものです。

白ロムは国内のキャリアが販売していたものなので、ほぼおサイフケータイに対応しておりわざわざ対応機種を選ぶ必要がありません。 唯一使用できないのは、ドコモのiDの一部機能のみです。iDの支払いクレジットカードにdカードを設定できず、またネット決済もspモードでの接続が必要になります。 これらを使用しない場合は気にしなくても良いデメリットです。

白ロムがauならau系のMVNOの格安SIMしか使用できません。 auやソフトバンクのスマホをドコモ系などのMVNOで利用したいならSIMロック解除をおこない、SIMフリーにする必要があります。

各キャリアのSIMロック解除方法は、以下のページをご覧ください。

• 大手キャリアからの乗り換え
• ドコモからの乗り換えかた
• auからの乗り換えかた
• ソフトバンクからの乗り換えかた

おサイフケータイが付いているSIMフリースマホに格安SIMを挿入する

SIMフリースマホは海外で作られたものが多く、日本独自の機能が付いていないことがほとんどです。 その中でも、おサイフケータイに対応しているものを選び格安SIMを利用すれば、格安スマホとして使用できます。

iPhoneはこれまで対応していなかったのですが、iPhone7/7 PlusからFelica対応が始まりましたので、選択肢の一つとして考えられます。 注意としてiDの一部機能以外にもサービスが対応していなかったり、動作するかわからなかったりという場合があります。

通信環境が無くても支払いはできる

おサイフケータイを使用する際に電源が入っていないと使用できない、SIMカードがないと使用できないと思われている人もいるでしょう。

実は電源が切れていてもSIMカードが入っていなくても、支払いやチャージ(入金)はできます。 ただし、SIMカードがない時にアプリ上でチャージをする場合にはネットに接続できる環境が必要になるので注意が必要です。

おすすめのおサイフケータイ付き格安スマホ

MVNOがドコモ系かau系かで、それぞれおすすめが変わります。白ロムはMVNOとスマホを購入したキャリアが違うと格安スマホとして利用できません。 白ロムに関して詳しいことは以下の記事にあります。

• 格安SIM向けスマホ、白ロム購入ガイド

ドコモ系のMVNOを利用する場合のおすすめ機種

Xperia A SO-04E

こちらはディスプレイ4.6インチのメモリ2GB、ストレージ32GB、防水、ワンセグ対応、HD解像度でおサイフケータイに対応しています。

価格は売り場によって変わりますが、だいたい20,000円前後と比較的安いです。まともに動き、Xperiaが欲しい、安く抑えたいという人におすすめします。

AQUOS ZETA SH-01G

こちらは高級感のあるデザインになり、バッテリーが3日もつという強みがあります。 もちろん性能も良く5.5インチのメモリ2GB、ストレージ32GB、ワンセグ、フルセグ、防水、赤外線、おサイフに対応しています。

そして、価格相場が20,000円前後で購入できるためおすすめです。

au系のMVNOを利用する場合のおすすめ機種

GALAXY S5 SCL23

こちらの性能は上記2機種と同じですが、CPUがクアッドコア2.5GHzと高性能なのでさらにサクサク動きます。 最近の高性能なスマホは内臓電池が多く、電池交換になると本体ごと交換しなければなりません。しかしGALAXY S5は内臓電池ではないので、電池のみの交換が可能です。

価格も20,000円～30,000円程度で購入できます。

SIMフリー

SIMフリーは上記でもいったように、すべてのサービス対応しているわけではありません。 ですが、よく利用されるサービスに関してはほとんど対応しています。購入するスマホの対応状況なども確認して購入しましょう。

arrows M03

おサイフケータイに対応したスマホの中で現在、1番おすすめなのがこちらのarrows M03です。
　性能は以下のようになります。

• ディスプレイ: 約5.0インチHD IPS液晶
• 質量: 約141g
• OS: Android 6.0
• CPU: MSM8916 1.2GHz Quad Core
• メモリ: 2GB
• 内部ストレージ: 16GB
• バッテリー容量: 2580mAh
• その他: おサイフ・ワンセグ・防水防塵対応、カメラ1310万画素

価格が30,000円代で上記の性能は、ライトユーザーにとって満足できる性能です。 さらに、本体も頑丈にできており、ディスプレイはキズがつきにくく、割れにくい。フレームはキズがつきにくく塗装もはがれにくい。というようになっています。

おサイフもサービスはほぼ対応しているので、性能含め迷ったときはこちらで間違いないでしょう。

arrows M02

こちらはarrows M3の型落ちモデルですが、比べても引けを取らない性能を持っているため人気の機種です。
　以下性能です。

• ディスプレイ: 約5.0インチHD有機EL
• 質量: 約149g
• OS: Android 5.1
• CPU: MSM8916 1.2GHz Quad Core
• メモリ: 2GB
• 内部ストレージ: 16GB
• バッテリー容量: 2330mAh
• その他: おサイフ・ワンセグ・防水防塵対応、カメラ810万画素

M3に比べると性能はほぼ変わりません。M3よりも価格が安く20,000円前後で購入できます。欠点があるとすればカメラの画素数、液晶割れが起きやすいという問題でしょうか。

液晶割れに関しては割れた人と問題ないという人がいるため、万一の事故に備えて保護ケースや端末補償に入るなど対策をするとよいでしょう。

SHARP AQUOS SH-M04

2016年12月に発売された最新機種でarrows M3の対抗馬として出てきました。性能はmini SH-M03より少し低くなりますが、それでも問題はないでしょう。
　以下性能です。

• ディスプレイ: 約5.0インチIGZO
• 質量: 約138g
• OS: Android 6.0
• CPU: MSM8937 Octa Core 1.4GHz（Quad Core）+1.1GHz（Quad Core）
• メモリ: 2GB
• 内部ストレージ: 16GB
• バッテリー容量: 2700mAh
• その他: おサイフ・防水防塵対応、カメラ1310万画素

価格は30,000円前後とM3と価格帯が近く、バッテリー容量が大きくCPU性能も上回っています。 しかし、ワンセグに対応していないため、スペックかワンセグのどちらかで選ぶのも良いでしょう。

SHARP AQUOS mini SH-M03

こちらは2016年7月に発売されたSIMフリースマホで、価格は40,000円台と他のものに比べると少し高くなっていますが、スペックが高くハイエンドに近いスペックになっています。

• ディスプレイ: 約4.7インチIGZO
• 質量: 約138g
• OS: Android 6.0
• CPU: MSM8992 1.8GHz（Dual Core）+1.4GHz（Quad Core） Hexa Core
• メモリ: 3GB
• 内部ストレージ: 16GB
• バッテリー容量: 2810mAh
• その他: おサイフ・GPS・ワンセグ・防水防塵対応、カメラ1310万画素

そのほか、周囲の変化を察知して話したり、メモしたことをタイミングよく思い出させてくれたりする「エモパー」や、 消費電力の少ないIGZO液晶を搭載しているのでバッテリー持ちがいいなど、注目ポイントが多数あります。

普通のSIMフリーとは違ったスマホが欲しいという人におすすめです。

Apple iPhone 7/7 Plus

Appleから発売された最新のiPhoneがiPhone7/7 Plusです。こちらはこれまでのiPhoneには搭載されていなかった機能が搭載され、さらに使いやすくなりました。

イヤホンジャックの廃止や防水・防塵機能などもありますが、注目すべきはやはりFelicaに対応したことでしょうか。 これにより、ApplePayというおサイフケータイ同様のシステムが利用できるようになりました。

iPhoneで使える電子マネーはSuica、やQuick Pay、iDの3つです。楽天EdyやWAONなど、現状では利用できないサービスが多いです。 今後対応サービスが増えることもありそうですが、現時点では決まっていないので購入の際には注意が必要です。

• ディスプレイ: 4.7インチRetina HD / 5.5インチRetina HD
• 質量: 138g/188g
• OS: iOS10
• CPU: 64ビットアーキテクチャ搭載A10 Fusionチップ組み込み型M10モーションコプロセッサ
• メモリ: 2GB/3GB
• 内部ストレージ: 16GB
• バッテリー容量: 非公開
• その他: おサイフ・防水防塵対応、カメラ1200万画素など

価格が72,800円～と高価です。しかしその価格に見合った性能はしているので、おサイフも見た目も性能も満足したいという人にはおすすめです。